乾燥肌対策で大切なこと

世界的に見ても日本人の肌は美しいと言われています。日本人の肌のしっとり感は、西欧や南米の人と比べて角質部分が薄く、真皮と皮下組織が厚くなっていることが関係しています。キメが整った美しい肌である一方、角質が薄いことで乾燥肌の方が多いのも日本人の肌の特徴です。スキンケアアイテムにこだわり、スキンケア法を工夫する以外にも、乾燥肌対策で大切なことは沢山あります。

栄養素の働きを知ることで、肌を潤すために必要な栄養素を積極的に食事に取り入れることができます。肌に良いと言われている栄養素の中で、乾燥肌に良いと言われている栄養素は、ビタミンA、B、C、E、セラミドなどがあります。

新陳代謝を活発にし、皮膚や粘膜の潤いを維持するビタミンAは、レバーやうなぎ、わかめに多く含まれています。肌が乾燥することで起こる炎症を抑えるビタミンBは、豚肉や卵に多く含まれています。ビタミンＡと同様、新陳代謝を活発にします。

ビタミンCは、野菜や果物（レモンやパプリカ等）に多く含まれ、予防のために必要なコラーゲンの生成を促します。

ビタミンEは、ナッツ類やゴマに多く含まれていて、血行を促進し、肌の新陳代謝を活発にする皮膚の角質層に存在し、角質層の水分を保持するセラミドは、大豆やひじきに多く含まれています。

自分に合ったスキンケア法が見つけられないときや、セルフケアだけでは肌荒れが改善しないなどの場合は、皮膚科医に相談するのも一つの手段です。乾燥肌の悩みは、間違ったケアが原因の場合もあるのでスキンケアアドバイスを受けて実践することで肌の乾燥が改善する場合もあります。皮膚疾患を発症している場合は、専門的な治療を受けることが可能です。外用薬を保湿剤として処方することが多く、その処方薬は幾つか存在しているので、使用する薬に制限がある方は相談の上、適切な処置を依頼する必要があります。